25/01/07
オールオン4で後悔しないために|失敗例と対策、歯科医院の選び方【歯科医師が解説】
『入れ歯が合わないから、オールオン4に興味があるけれどちょっと心配』
『インターネットで調べると否定的な意見もあるけど、本当に安全な治療なの?』
『費用は高額だけど、長期的に見て後悔することはないのだろうか?』
多数の歯を失った方の治療の選択肢として、近年注目を集めているオールオン4。
取り外し式の入れ歯が上手くお使いになれない患者様に、固定式の全顎インプラント治療として人気がある一方で、治療費用や治療後のケア、長期的な経過について不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
オールオン4は当院でも扱うことがあり、うまく適応する患者様に対しては非常に効果的な治療ですが、片顎全ての歯をたった4本のインプラントで支えるという性質上、慎重に行うべき治療だと当院では考えています。
そこでこのページでは、オールオン4で後悔しないために知っておくべきポイントや、治療の適応判断、医院選びの重要性について、奈良県のLOHASデンタルクリニック院長の福居が詳しく解説します。
目次
オールオン4は、わずか4本のインプラントで片顎の14本分の歯を回復させる革新的な治療法として、歯を失った方や入れ歯でお困りの方から注目を集めています。
従来の総入れ歯と比べて安定性が高く、発音や咀嚼機能の改善が期待できます。また埋入するインプラントの本数は4本だけなので、全ての歯をインプラントにすることを考えると、費用負担も少なくなります。
その一方で、適切な治療計画や手術、そして治療後の継続的なケアが欠かせません。
実際に他院でオールオン4の治療を受けた患者様から
「もっと事前に詳しく知っておきたかった」
「術後のケアについて十分な説明を受けていなかった」
といった声を伺うことも多いです。
そこでここからは、実際の治療の経験をもとに、オールオン4治療で後悔しないために知っておくべきポイントと、それぞれの対策について詳しく解説していきます。
以下で詳しく解説します。
オールオン4は入れ歯ではないので、被せ物を患者様ご自身で取り外しすることはできません。つまり、被せ物が入った状態でご自身で歯磨きをしていただく必要があります。
しかし、被せ物の形態や、患者様の骨や歯茎の状態によってはかなり歯磨きの難しい形態の被せ物が入ってしまうこともあるため、そういった事が起きないように、術前の治療計画がかなり大切になります。
上手く歯磨きができない状態を放置していると、後述するインプラント周囲炎が起きて最終的にインプラントが脱落してしまう原因となるため、要注意になります。
噛み合わせに関わるのは、上下の歯、顎の関節、周囲の筋肉と様々な体の仕組みが関わっています。
したがって、その周囲の組織を無視して、歯だけをインプラントを用いて回復したとしても上手く噛めない事があります。
上下総入れ歯の状態から噛み合わせを再構築するのであれば、ゼロから噛み合わせを作るので良いのですが、安易に片顎だけ(上下顎の片方だけ)をオールオン4をして、残っている顎のズレた歯並びに合わせて噛み合わせを作ってしまうと結果的に上手く噛めないという事がおきますので、やはり術前の治療プランや診断がとても大切になります。
対策としては、まず術前のシミュレーションで理想的な咬合状態を設計することが重要です。また、仮歯の段階で十分に調整を行い、患者様の感覚をしっかりと確認します。最終的な人工歯装着後も、違和感がある場合は我慢せずに担当医に相談することが大切です。
多くの場合、調整により改善が可能です。特に装着直後は違和感が強いため、2週間程度の順応期間を設けながら、必要に応じて微調整を行っていきます。
オールオン4では比較的大きな被せ物が入りますので、舌のスペースを考えておかなければ被せ物が入った後に喋りづらくなるという事が起きます。
特にオールオン4の治療でインプラントの位置が内側になればなるほど、舌房(舌のスペース)は狭くなってしまうので、インプラントの位置はとても大切です。
また、オールオン4治療後に一時的に発音が変化することがあります。
特に「サ行」や「タ行」の発音が不明瞭になったり、口笛が吹きにくくなったりする場合があります。これは、人工歯の形状や位置が舌の動きに影響を与えるためです。
多くの場合、これらの症状は時間とともに改善されます。発音練習や、必要に応じた微調整により、2〜3週間程度で通常の会話に支障のないレベルまで回復することが一般的です。
審美的な違和感は、患者様の満足度に直接関わる重要な問題です。歯の色調や形態、サイズが自然でないと感じたり、唇の形や表情に違和感を覚えたりする場合があります。
これを防ぐためには、治療前の十分なカウンセリングと、術前のシミュレーションが重要です。
当院では、患者様の希望を詳しくお聞きし、デジタルシミュレーションで術後のイメージを共有します。また、技工士にも治療に参加してもらい、仮歯の段階で形態や色調を確認し、必要な修正を行ってから最終的な人工歯を製作します。さらに、装着後も微調整が可能なため、違和感がある場合は早めにご相談ください。
下顎神経や上顎神経への影響は、最も慎重に検討すべき事項の一つです。神経を傷つけてしまうと、顔面や口唇の痺れ、違和感が残存する可能性があり、患者様のQOL(生活の質)に大きく影響します。
これを防ぐためには、術前のCT検査で神経の走行を正確に把握し、適切な埋入位置と角度を綿密に計画することが不可欠です。
当院では、3Dシミュレーションを用いた手術計画と、ガイデッドサージェリーによる正確な施術を行うことで、神経損傷のリスクを最小限に抑えています。
また解剖を徹底的に理解し安全な手術を行うには、圧倒的な経験値も必要とされます。当院の院長は口腔外科での診療期間が長いため、十分に安全に配慮した治療を行なっています。
オールオン4治療後の長期的な維持には、定期的なメンテナンスが不可欠です。人工歯の清掃やインプラント周囲の専門的なケア、必要に応じた調整など、3ヶ月に1回程度の専門的なメンテナンスが推奨されます。
このメンテナンス費用は医院によって異なりますが、1回あたり5,000円から15,000円程度が一般的です。年間で考えると決して少なくない金額となるため、事前に年間の維持費用を把握し、長期的な費用計画を立てておくことが重要です。また、セルフケア用品の購入費用も考慮に入れる必要があります。定期的なメンテナンスは、より高額な修理や再治療を防ぐための投資と考えることをお勧めします。
人工歯の破損には、様々な原因があります。
まずは被せ物の素材や設計がそもそも不適切な場合は容易に破損を起こす可能性があるため、術前に担当医からよく説明を聞く必要があります。
また、きちんと作製されていたとしても、過度な力がかかった場合や事故などによって破損が起こる可能性があります。
修理や再作製には予想以上の費用と時間がかかることがあり、患者様の大きな負担となります。予防には、適切な材料選択と設計が重要です。
当院では、患者様の咬合力や生活習慣を考慮し、最適な材料を選択します。
また、ナイトガードの使用や、固いものを噛まないなどの注意事項をしっかりとお伝えします。万が一の破損に備えて、保証制度の内容も事前に確認しておくことをお勧めします。定期メンテナンス時には、人工歯の状態も細かくチェックし、問題の早期発見に努めています。
オールオン4は、多くの患者様にとって快適な生活をもたらす治療ですが、いくつかの生活上の制限が必要になる場合があります。例えば、過度に硬いものを噛むことは
注意が必要です。また、歯ぎしりが強い方は、就寝時のマウスガード着用が推奨されます。
これらの制限は、人工歯の破損やインプラントへの過度な負担を防ぐために必要な対策です。
当院では、術前カウンセリングの段階で、こうした制限について詳しく説明し、患者様の生活習慣に合わせた具体的なアドバイスを提供しています。多くの場合、少しの工夫で快適な生活を送ることができますので、必要以上に心配する必要はありません。
インプラント周囲炎は、オールオン4治療後に最も注意が必要な合併症の一つです。
インプラント体周辺の骨や歯肉に炎症が生じる状態で、適切なケアを行わないと最悪の場合インプラントの脱落につながる可能性があります。
予防のためには、毎日の丁寧なセルフケアと定期的なメインテナンスが不可欠です。
特殊な形状の歯ブラシやデンタルフロス、水流式洗浄器具などを使用した適切な清掃方法を、担当医や歯科衛生士から詳しく指導を受けることが重要です。
3ヶ月に1回程度の定期検診で、専門的なクリーニングと早期発見・早期治療を心がけましょう。
インプラントの脱落は、患者様にとって精神的にも経済的にも大きな負担となります。またオールオン4という最小限のインプラントの本数で治療を行う治療法においては致命的な事になります。
主な原因としては、過度な咬合圧、インプラント周囲炎の進行、骨質や骨量の不足などが挙げられます。
予防には、術前の詳細な検査と適切な治療計画が重要です。CT検査による骨質・骨量の評価、咬合力の測定、全身状態の確認などを徹底的に行い、必要に応じて骨増生術を併用することで、脱落のリスクを最小限に抑えることができます。また、治療後は過度な咬合圧がかからないよう、ナイトガードの使用も検討する必要があります。
そもそも患者様の体格や年齢などを考慮した時にオールオン4が適当でない患者様もいらっしゃるので、要注意です。
オールオン4は確かに革新的な治療法です。仮歯を装着した時点で、咀嚼機能や審美性が劇的に変化するため、患者様は大変喜んでくださいます。
そのため、SNSやインターネット上では成功例やポジティブな感想が数多く取り上げられています。
しかし、この治療にはもう一つの現実があります。4本のインプラントで片顎14本分の人工歯を支えるという治療の特性上、失敗のリスクも決して小さくありません。SNSやネット上では、成功例ばかりが注目される一方で、失敗例はほとんど目にすることがありません。
ですが実際には、さまざまな失敗事例があることを、私は歯科医師だからこそ知っています。
例えば、以下のような点をしっかりと検討せずに患者様にオールオン4の治療をご提供すると、将来的に患者様が後悔することもあるのではないでしょうか。
『最小限のインプラント本数で治療できる』というオールオン4のメリットは、必ずしもすべての患者様にとってベストな選択とは限りません。
裏を返すと、最小限のインプラントから1本でも失うと、成立しなくなるということになります。
確かにコスト面では魅力的かもしれませんが、場合によってはオールオン6やオールオン8など、より多くのインプラントを使用する治療法を検討する必要があります。
オールオン4は多くの方にとって高額な治療になります。そのため、無理にオールオン4で治療を行い、インプラントが負荷に耐えられなくなり、壊れてしまった場合には患者様の後悔や怒りは計り知れないかと思います。
当院ではこういった事態を防ぐために、オールオン4については特に慎重に検討し、安心できる治療結果を得ることが難しいと判断した場合には、代替の治療法をご提案するなど、誠実な診療を心がけております。
オールオン4は、すべての患者様に適した治療というわけではありません。長期的な治療の成功のためには、患者様の状態や生活環境、将来的な見通しなども含めた総合的な判断が必要です。
特に重要なのは、インプラント4本で片顎すべての人工歯を支えるという治療の特性上、適切な症例の選択が治療の成否を大きく左右するという点です。実際に、治療後の後悔の多くは、術前の適応判断が不十分であったケースに見られます。
ここでは、オールオン4治療を検討される際の重要な判断基準について、当院での治療経験をもとに詳しくご説明します。
オールオン4による治療が特に効果的な方々の特徴をご紹介します。
年齢、体格、生活習慣、メンテナンスへの意識など、様々な要素を総合的に判断する必要があります。特に重要なのは、治療後の長期的な予後を見据えた判断です。インプラント4本で片顎の人工歯を支える特性上、患者様の状態や生活環境が治療の成功を大きく左右します。
以下に、治療後の満足度が特に高くなる傾向にある方々の特徴を詳しく解説します。
当院ではオールオン4について、患者様にとっての『最後の大がかりな歯科治療』であるべきだと考えています。そのため、10年、15年、20年と長期的な使用を見据えて、治療をおこなう必要があります。
高齢の方で、人生の重要な時期を快適に過ごしたいと考えられる場合、オールオン4を選択されるのは良いかと思います。
一方で、若年層の場合は、より長期的な予後を考慮した治療法を検討する必要があると思います。
例えば40歳の患者様がオールオン4で治療を行い、オールオン4が20年でダメになってしまった場合、患者様はまだ60歳です。オールオン4の人工歯がダメになったのであれば、上部構造の作り直しで対応することも可能です。(それでも大きな費用負担にはなりますが…)
もしもオールオン4の土台となっているインプラントがダメになってしまった場合、インプラントの周囲の骨も痩せてしまっている可能性が高く、再度インプラントを埋入したり、骨を作る治療を行なったりして、もう一度オールオン4で治療を行うのは、費用面でも体力面・気持ちの面でも現実的では無いと思います。
患者様がまだお若い場合には、患者様の人生があとどれくらいの期間続くか、そこから逆算してオールオン4などの治療は何歳頃に行うべきか、そしてその年齢になるまでの間はどのような治療で歯を保たせていくのか。このように患者様と慎重に治療について検討するべきだと、私は考えています。
小柄で咬合力が比較的弱い方は、4本のインプラントでも十分な支持力が得られる可能性が高くなります。これは、インプラントにかかる負担が相対的に少なくなるためです。
逆に、体格が大きく咬合力が強い方の場合、4本では不安が残る可能性があります。治療前には、バイトチェッカーなどを用いた詳細な咬合力検査を行い、4本のインプラントで十分な支持力が得られるかどうかを慎重に判断します。
4本のインプラントでの治療が難しいと判断した場合には、当院ではオールオン6やオールオン8といった埋入するインプラントの本数が多めの治療方法をご提案しております。
オールオン4による治療が必ずしもベストな選択とは限らない場合もあります。
特に注意が必要なのは、残存歯の状態が比較的良好な方や、過度な咬合力が予想される方、定期的なメンテナンスが難しい環境にある方などです。
このような場合、無理にオールオン4を選択するのではなく、他の治療法も含めて慎重に検討する必要があります。
以下では、治療に適さない可能性が高いケースについて、具体的に解説していきます。
健康な天然歯は可能な限り残すことが望ましいという考え方が、現代の歯科治療の基本です。
残存歯がまだ治療可能な状態であるにもかかわらず、すべての歯を抜歯してオールオン4を行うことは、当院ではあまりお勧めをしておりません。
残存歯を活かしながら、必要最小限のインプラント治療を組み合わせる方法も検討する価値があります
当院では、将来的な治療の可能性も考慮し、残存歯の状態や位置、骨の状態などを総合的に判断して、最適な治療計画を立てています。
体格が大きく、咬合力が強い方の場合、4本のインプラントでは長期的な安定性に不安が残る可能性があります。過度な咬合圧がインプラントに集中することで、インプラント自体の破損やインプラント周囲の骨の吸収が進むリスクが高まるためです。
このような場合は、オールオン6やオールオン8など、より多くのインプラントを使用する治療法を検討する方が安全です。
また、ナイトガードの使用など、咬合圧をコントロールするための対策も必要になる場合があります。
オールオン4の長期的な成功には、適切なセルフケアと定期的なメンテナンスのための通院が不可欠です。
一般的に3ヶ月に1回程度の専門的クリーニングが推奨され、特殊な形状の歯ブラシや歯間ブラシを使用した毎日のケアも必要となります。仕事や生活環境の都合で定期的な通院が難しい方や、セルフケアに不安がある方は、治療の選択を慎重に検討する必要があります。
また現実的な問題として、患者様のご年齢が非常に高齢で、ご自身での通院が難しい/将来的に通院が難しくなりそうな場合には、オールオン4を強くお勧めしにくいと感じます。
その場合にはご自身でのメインテナンスのしやすいインプラント治療と義歯を組み合わせた「インプラントオーバーデンチャー」をお勧めすることもあります。
オールオン4は確かに革新的な治療法ですが、必ずしもすべての患者様に最適な選択とは限りません。
特に重要なのは、4本というインプラントの本数が患者様の状態に適しているかどうかの判断です。治療費用を抑えるために最小限の本数で治療を行うことは、長期的に見ると必ずしも得策とは言えない場合があります。
ここでは、後悔しない治療法を選択するために、特に注目すべきポイントについて解説します。
また、段階的な治療の可能性や、維持費用の考え方についても詳しく見ていきましょう。
オールオン4という治療法は、最小限の本数で治療を実現できる一方で、より多くのインプラントを使用するオールオン6やオールオン8という選択肢も存在します。
体格が大きく咬合力が強い方や、より長期的な安定性を求める方には、これらの治療法がより適しています。
確かに治療費用は増加しますが、長期的な安定性や予後を考えると、決して無駄な投資ではありません。治療計画を立てる際には、10年、20年先の使用も見据えて、最適なインプラントの本数を慎重に検討する必要があります。
残存歯がある場合、必ずしも一度にすべての歯を抜歯してオールオン4を行う必要はありません。当院では、将来を見据えた段階的な治療のアプローチを提案しています。
例えば、残せる歯は残しながら必要最小限のインプラントを埋入し、将来的に天然歯が全て失われた際には、既存のインプラントを活用しながら追加でインプラントを埋入してオールオン4などの治療に発展させるというような、長期的な未来まで見越した治療も当院であれば可能です。
これにより、治療費用の分散や、天然歯の保存による口腔機能の維持など、様々なメリットが得られます。
現実的には、長期的な視点での治療計画を提案できる医院は、全国的にもまだ少ないのが現状です。ご自身の歯と将来について、徹底的に考え尽くした治療を受けたい、将来にわたって付き合い続けられる歯科医師のもとで治療を受けたいという方は、ぜひ当院にお問い合わせください。
オールオン4の治療費用は決して安価ではありませんが、さらに重要なのは治療後の維持費用についてです。定期的なメンテナンスなどで、長期的に見ると相応の維持費用が必要となります。
当院では、初期の治療費用だけでなく、その後の維持費用についても詳しく説明を行い、患者様が将来にわたって計画的に治療を継続できるようサポートしています。
また、万が一のトラブル時の対応や保証内容についても、事前に明確な説明を行うことで、患者様に安心して治療を受けていただけるよう努めています。
オールオン4治療の成功には、術者の技術と経験、そして医院のサポート体制が大きく影響します。患者様にとって高額な投資となるオールオン4だからこそ、信頼できる歯科医院を選ぶことが何より重要です。
ここでは、歯科医院を選ぶ際の具体的なポイントについて、実際の治療経験や患者様からの声をもとに解説します。
特に注目すべきは、治療実績に加えて、長期的なサポート体制の充実度、そして患者様の状態に応じた適切な治療提案ができるかどうかという点です。
オールオン4は高度な技術と経験が必要な治療です。医院の治療実績は、その技術力を判断する重要な指標となります。具体的な症例数や、手術の成功率、長期経過症例の有無などを確認しましょう。
その医院の技術レベルや治療の質を判断することができます。さらに、歯科医師がインプラントやオールオン4について専門的に治療を行なっているかどうか、定期的にスキルアップのための勉強会などに参加しているかなども、確認しておくことが重要でしょう。
症例などは患者様の許可がなければホームページに掲載できないため、気になる歯科医院には直接カウンセリングに出向いて確認することをお勧めします。
オールオン4は治療して終わりではなく、長期的なメンテナンスとサポートが不可欠です。医院のアフターケア体制が充実しているかどうかは、治療の長期的な成功を左右する重要な要素です。
定期的なメンテナンスプログラムの有無、緊急時の対応体制、専門の歯科衛生士の在籍状況などを確認しましょう。
また、治療後のトラブルに対する保証制度の内容や、長期的なメンテナンス費用の明確な説明があるかどうかも重要です。
将来的な医院の継続性も考慮に入れ、安心して通い続けられる医院を選ぶことが大切です。
健康な天然歯は可能な限り保存するという考え方が、現代の歯科治療の基本です。にもかかわらず、安易にすべての歯を抜歯してオールオン4を勧める医院には注意が必要です。
あくまでも当院の考え方ではありますが、基本的には残存歯の状態を詳しく診査し、保存の可能性を十分に検討した上で治療計画を立てるのが望ましいでしょう。
初回のカウンセリングで、どの程度丁寧に残存歯の診査と説明を行ってくれるかは、医院選びの重要な判断材料になります。
オールオン4は確かに画期的な治療法ですが、すべての患者様に適しているわけではありません。インプラントの本数や治療方法について、患者様の状態に関係なく画一的な提案しかしない医院には注意が必要です。
信頼できる医院では、患者様の口腔内の状態、年齢、生活習慣、予算などを総合的に考慮し、場合によってはオールオン6やオールオン8、あるいは別の治療法を提案することもあります。
特に、短時間のカウンセリングでオールオン4の即決を迫られるような場合は、慎重に検討する必要があります。複数の医院を比較検討し、十分な説明と納得のいく治療計画を提示してくれる医院を選びましょう。
これまでご説明してきたように、オールオン4は多くの患者様に喜ばれている治療法である一方で、適切な治療計画と慎重な症例選択が不可欠です。治療の成功のためには、以下のポイントが特に重要となります。
当院では、患者様お一人おひとりの状態を詳しく診査し、長期的な視点での最適な治療プランをご提案いたします。特に、残存歯の状態や将来的な治療の可能性まで考慮した総合的な治療計画を立てることで、患者様の満足度の高い治療を実現してきました。
また、治療後のサポート体制も充実させており、定期的なメンテナンスから緊急時の対応まで、安心して通院いただける環境を整えています。さらに、治療費用についても明確な説明を行い、患者様の予算に応じた最適なプランをご提案いたします。
オールオン4治療をご検討の方は、まずは無料カウンセリングにてご相談ください。インプラント治療の専門家で経験豊富な院長が、患者様の状態や希望を詳しくお伺いした上で、最適な治療プランをご提案させていただきます。
福居 希(医学博士、口腔外科認定医)
大阪医科大学口腔外科で口腔外科認定医および医学博士を取得した。またアメリカのカリフォルニア大学(UCLA)のインプラント科へ留学し、インプラント治療を学んだ。
現在はフリーランス外科医として出張手術を行う傍ら、スタディーグループsurgical Implant Instituteを主宰し若手歯科医師を対象にインプラント外科を教える場の提供や講演会などでの発表をおこなっている。
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