24/11/19
入れ歯とインプラント治療の違いは?併用する治療法や費用についても解説
目次
「歯医者に通っているのに、どんどん虫歯ができる」
「歯がボロボロすぎて恥ずかしくて歯医者に行けない」
「歯医者が苦手で怖くて行けない」
お口の中にコンプレックスを持っていたり、歯科医院に苦手意識を持っている患者様はたくさんいらっしゃします。元々体質的に(細菌のバランスなどのお口の中の環境)が良くて歯周病や虫歯になりづらい方もいらっしゃるので、全然歯医者に行かなくても大丈夫な方も稀にいらっしゃいます。
しかし、大抵の方はきちんとお口の中の定期的なメインテナンスや治療をしていないと虫歯や歯周病が進行して、痛みが出てしまいます。残念ながら虫歯や歯周病は放置していても、身体が自然に治癒してくれることはありません。つまり歯科医院に行って歯の治療を受けなければ良くはならないのです。
虫歯になりやすい患者さんはいらっしゃいます。その原因が患者様の体質や間食週間、好きな食べ物、お口の中の細菌(ミュータンス菌など)のバランスなどに左右されます。
また健康保険でも使われている銀歯に関しては、2008年に発表された研究内容で10年経過すると半数以上が2次う蝕(虫歯の再発)を起こしていると言われています。
お口の中には大量の細菌がおり、500種類を超えると言われています。特にその中でも歯周病に対して強い悪影響を及ぼす菌としてレッドコンプレックスと呼ばれる3種類の菌が挙げられています。これらの菌がたくさんいる患者様はやはり歯周病が進行しやすい環境にあると考えられます。
近年ではこの口腔内細菌叢に関する研究が盛んに行われており、当院でもの患者様のレッドコンプレックスを発見するためにオルコアと呼ばれるPCR検査を行なっております。
噛む力がとても強い患者様たちです。特に身体が大きい方や顎の張り出し(いわゆるエラ)が大きな方は噛む力が強い傾向にあります。
こういった患者様たちがいつ強い力で咬んで、歯に負担を掛けているかは分かりません。今まで見てきた患者様の中では仕事中や運転中のような集中している時、スポーツをしている時に、もしくは一番多い夜間の歯ぎしりや食いしばりで強い力を掛けてしまっている方もいらっしゃいました。
このパワータイプはとても厄介で、自分の咬む力で歯を割ってしまったり、歯をグラグラにしてしまいます。
上記でご説明したようにさまざまな理由で既に歯を抜いてしまったり、詰め物が入っていたりお口の中の環境が悪くなってしまっている患者様、ご自身での歯磨きが難しくなってしまっている患者様がいらっしゃいます。
そんな患者様におすすめの治療法があります。
あなたに入っている銀歯はいつどこのクリニックで受けた治療か覚えていますか??たくさんの詰め物や銀歯が入っている患者様に伺うと覚えていらっしゃらないことが大半です。
日本の健康保険の治療の欠点として、痛みが出たときに痛みが出た部分だけ治療をすることが多くなります。そうすると、「ツギハギ」の治療が続いていしまい、最終的にはお口の中の歯の噛み合わせや大きさがバラバラになり、患者様がご自身での歯のメインテナンスがとても難しいお口の中が出来上がってしまいます。
例えば、家を建てるとき設計図を書いて立てていきますよね。既存の家に増築を重ねていった結果とても不便な家の形が出来上がるのと同じで、きちんとお口の中の最終ゴールを考えた設計図を考えて、そのゴールに向けた治療の順番(治療計画)を立てなければいけません。
そのためにはボロボロになってしまったお口の中をもう一度しかりと噛めるようにするにはきちんとした設計図(治療計画)を立てて一度に全部の歯の治療をこなうこと(咬合再構成)でより良い治療を行うことができます。
患者様のお口の中の状況に状況によりますが、柱となる健康な歯が残っていれば治療計画は立てやすいですが、全ての歯がグラグラもしくは虫歯に侵されていると、治療計画が立てづらくなります。
お口の中の設計をする上でしっかりとした柱があることが大切になります。。柱がしっかりしていなければ、安定した家を建てることはできません。もしも、柱になる歯がなければインプラントを代わりの柱として使うことができます。
歯が全て使えなくなってしまった方にはインプラントだけでお口の中を再構成することも可能です。インプラントを2、4、6、8本用いて再びしっかりと咬めるように治療をしていきます。患者様の予算やお口の中の状況によってインプラントが必要な金額は変わりますので、ご相談ください。
歯の治療が怖い方、歯科恐怖症の方におすすめなのは鎮静を受けながら治療を行う方法です。
鎮静にはさまざまな方法があり、笑気を吸いながら治療を受ける方法や点滴からお薬を入れる静脈内鎮静法など様々な方法があります。歯科で行われる鎮静では患者様は完全に眠った状態ではなく、うとうとした状態で治療を受けていただきます。つまり、こちらから話しかけると患者様は反応することができます。しかし、静脈内鎮静に使われる薬剤の中には「健忘効果」と呼ばれる作用があり、この作用のおかげで治療中の記憶はあまり残っていないことが大半です。
※静脈内鎮静を受ける場合は食事の水分の制限や、ご自身の運転では来院できないなど少し制限がありますので、ご注意ください。
医療技術の進歩のお陰で、歯科治療の技術や材料は日々進化をしています。これにより昔は歯を抜いて入れ歯にするしかなかった状態であっても、今ではしっかりと安定して噛めるようになりお食事が取れるようになりました。残念ながら治療の内容によっては日本の国民皆保険ではカバーされていない治療方法もありますが、患者様の選択によっては見た目にも機能的にも回復できることが多いです。
健康保険のルールに縛られてしまうと、残せる可能性が少しでもある歯であっても、抜歯の選択しか無いことも出てきます。また、抜歯をするかどうかの判断はその歯科医師と患者様の判断に委ねられているため、歯科医師個人の医療技術によって、かなり判断に差が生まれるように思います。抜歯の前に一度他の歯科医師の意見を聞いてみる選択肢も良いのではないでしょうか。
歯科治療が怖い患者様は鎮静を使って治療を受けることでかなりストレスを軽減することができます。
私は口腔外科で勤務していた期間が長いため、近隣の歯科医院から抜歯を依頼いただいて抜歯をすることが多かったのですが、その当時から「もしかすると抜歯をせずに残せる可能性があるのでは?」と思うこともありました。
現代の歯科での医療技術の進歩はめざましく、一昔前では抜歯するしかなかった歯も保存的に治療できることがあります。また残念ながら抜歯となった場合には、インプラントを上手に使うことで元の状態に近づけることも可能になりました。
治療費用や治療期間、歯が本当に残せるのかなどお聞きになりたい方、当院では無料相談を随時受け入れていますので、遠慮なくご相談ください。
福居 希(医学博士、口腔外科認定医)
大阪医科大学口腔外科で口腔外科認定医および医学博士を取得した。またアメリカのカリフォルニア大学(UCLA)のインプラント科へ留学し、インプラント治療を学んだ。
現在はフリーランス外科医として出張手術を行う傍ら、スタディーグループsurgical Implant Instituteを主宰し若手歯科医師を対象にインプラント外科を教える場の提供や講演会などでの発表をおこなっている。
ご予約・お問い合わせ0742-93-8363
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