インプラント治療は「埋入したら終わり」ではありません。どれほど丁寧に治療を行っても、術後のケアやメンテナンスを怠れば、数年でインプラントがダメになってしまうこともあります。 残念ながら、院長は今までにそういった患者様をたくさん診てきました。

だからこそ私たちは、治療後もインプラントを大切にケアしてくださる「覚悟」を持った方と、信頼関係を築きたいのです。

初診相談で頂戴している11,000円（税込）の相談料は、ただ話を伺うだけの「無料相談」とは一線を画すものです。

初診相談では、院内スタッフによる検査やヒアリングに加え、日本口腔外科学会認定医の院長が直接患者様のお口を確認し、治療方針の大枠をご説明いたします。

具体的には、以下の流れで進行します。

・パノラマレントゲン撮影・口腔内写真の記録（骨や歯の全体像を確認し、初期診断に活用）
・歯科用CT撮影による骨の厚み・神経の位置・埋入の可否の確認（通常20,000円）
・咬合・骨の状態確認と治療方針の初期説明
・補足説明や質疑応答・治療スケジュール案内など

全体で60分前後の初診相談ですが、院長が診断と方針の要点を直接伝えることで、「患者様にとってインプラント治療が本当に適しているのか」が見えてきます。

費用をいただく以上、「払ってよかった」と思っていただける内容を提供することは当然の責任だと捉えています。

質と数は必ず反比例の関係にあるので、数を増やせば、必ず質は下がります。
これは歯科医院における「相談」や「治療」でも同じことが起こります。

そして、私たちは何よりも相談の「数」ではなく、「中身の濃さ」と「医療の質」を何より大切にしています。

仮に相談数を増やしても、院長が診断に割ける時間は限られてしまい、患者様一人ひとりと丁寧に向き合う余裕がなくなってしまうかもしれません。それでは、結果として治療の質も、インプラントの予後も、信頼関係も損なわれてしまうのです。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

私たちは、インプラント治療を「歯を入れる技術」だけではなく、患者様のこれからの人生を支える「責任ある医療」だと考えています。

そのため、初診相談という最初の一歩から、本気で治療に向き合いたいと考えている方と、丁寧に信頼関係を築いていきたい。それが、当院が相談を有料とさせていただいている理由です。

もちろん、「少し話を聞いてみたかっただけ」という方にとっては、ハードルが高く感じられるかもしれません。ですが逆に言えば、「3,300円を払ってでも知りたいことがある」という方にとっては、きっと意味のある時間になると、私たちは自信を持ってお伝えできます。

実際に当院での精密検査を受けてくださった患者様方からは「ここまで詳しく検査をしてもらったことはなかったです」と喜んでいただいております。

診査・診断の正確さ、治療の精度、メンテナンスまで見据えた設計、そして何より、患者様一人ひとりと向き合う姿勢において、私たちは、値段以上の価値をお約束します。

本気で「インプラントでしっかり治したい」「インプラントをより長く丁寧に使っていきたい」とお考えの方に、この初診相談がその第一歩になることを、心より願っております。