24/10/09
「根管治療 vs 抜歯してインプラント」どちらを選ぶ?
患者様は右上の犬歯の被せ物が脱離したということで受診されました。犬歯は虫歯になり、また歯にもヒビが入っていたため、残しておくことができず抜歯となりました。
抜歯後の治療の選択肢として、ブリッジや入れ歯も選択肢としてあったのですが、この際前歯も含めてきれいに治したいというご希望があったため、インプラントと前歯の健康保険の被せ物をセラミックにやり直す治療を計画しました。
特に前歯などの審美エリア(見た目が重視される部位)は骨が薄いことが大半で、その薄い骨にギリギリのインプラントを埋入したとしても時間と共にインプラントの周りの骨が痩せてしまい、インプラントのネジが見えてきてしまうと言われています。
そこでできる限りインプラントを長期間ご使用いただくためも、私はインプラントを埋入する治療と同時に、十分な厚みの骨を作る処置を行い、骨が痩せないような処置を行い、インプラント治療計画を立てております。
今回はインプラントの周りに3.5mmの厚みを確保することができました。論文的には最低2mmは必要であると言われているので、十分な厚みが確保できました。
現在では再生した骨や埋入したインプラントの状態も具合もよく、見た目的にも問題のない状態になりました。
年代・性別 | 40代・女性 |
治療のリスク・副作用 | ・外科処置が伴うため、術後に痛みや腫れ、出血を伴います。 ・治療後のメインテナンスを怠るとインプラントの歯周病(インプラント周囲炎)になる可能性があるので、定期的に歯科医院で口腔ケアが必要になります。 |
治療期間 | 約4ヶ月 |
治療費用 | 総額:71.5万円(税込み) 内訳: ・インプラント埋入術:27.5万円(税込み) ・セラミックの被せ物:16.5万円(税込み) ・追加の骨を作る処置(GBR):5.5万円(税込み) ・前歯のセラミックの被せ物:11万円(税込み)×2本 |
福居 希(医学博士、口腔外科認定医)
大阪医科大学口腔外科で口腔外科認定医および医学博士を取得した。またアメリカのカリフォルニア大学(UCLA)のインプラント科へ留学し、インプラント治療を学んだ。
現在はフリーランス外科医として出張手術を行う傍ら、スタディーグループsurgical Implant Instituteを主宰し若手歯科医師を対象にインプラント外科を教える場の提供や講演会などでの発表をおこなっている。
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